始めてシリーズ(音楽編) その4
始めての帰省
高校卒業後 愛知県の片田舎から東京の歯科大学に通うことになり、自宅を離れた生活をすることになります。
最初の2年間は 市川市の江戸川べりの四畳半一間の下宿屋さんにお世話になりました。
ここは兄が上京後借りていた部屋で、世田谷方面に越したため 入れ替わりで入居しました。
流石にステレオセットを置く訳には行きませんし、時代はカセットウォークマンが発売される少し前のことですから、カセットテープとFM/AMラジオが聞けるステレオのポータブルな奴 確かテレコ
と言いましたっけ? を愛用しておりました。(何故かテレコも含めカセットテープが今ブームになっているようですね。)
ラジオ以外で音楽を聞くには カセットが主となる訳ですから、帰省した際にLPをカセットに録音して戻る訳です。
私の音楽好きは かなり親父の影響があると思っていますが、自宅には 昔から高級なものではありませんが、常にその時代時代のオーディオセットが診療室に組まれており、帰省するたびにオーディオ関連のハードが増えたり機種変されていました。
帰省して親父のセットでLPを録音していたある時、
オリビア・ニュートンジョン「そよ風の誘惑」、
サンタナ「キャラバンサライ」
アル・ディメオラ「エレガント・ジプシー」のLPと、
カセット製品版のエルトン・ジョンの「グット・バイ・イエロー・ブリック・ロード」
が新たにコレクションに加わっているのに気が付きました。
ジャンルにはそんなに拘りはなく、しいて言えばジャズやラテン系が比較的多かったのですが、常にラジオ(FM愛知だったかな?)を結構な音量で流しながら診療している人でしたので、きっとこれらの曲が流れ
気にいって買ったのでしょうね。
サンタナはラテンという括りに入るかもですが、しかしながらこの4つの組み合わせにはちょっと驚いたというか・・・
(当時キャラバンサライは どの曲がシングルカットされ流れたのでしょう? ラジオ的なアルバムでは無いと思いますが・・・)
最近 LPを聞ける環境にしましたので、保管しておいたこの親父のキャラバンサライに針を落としてみると、ボーカルの音が遥か遠くに聞こえる感じでなんかちょっと変です。何故だろうと思ってふとレーベル見たら
なんとSQ4チャンネル。
親父は確か4チャンネルは組んでいなかったので 間違って買ったのかな~ などと推測してます。
4チャンネルは70年代の所謂サラウンドを狙ったものですね。世界的統一が果たせず廃れてしまったようです。
自宅のリビングには 主に映画用にと一応安価な5.1サラウンドは組んではありますが、映画館並みに音量を上げないとその効果は得られません。勿論防音室ではありませんから近所迷惑どころか
家族からもクレームが入り あまり利用してはいません。
オリビア・ニュートンジョンは 80年代 本人なのか レコード会社等の意向なのか解りませんが ガラッとイメージチェジして、ハイレグのエアロビ・ルックスで「フィジカル!!
フィジカル!!」と叫んでた頃のLPは今でも持ってますし、キャラバンサライとグッド・バイはデジタルでよく聞いております。
アル・ディメオラはエレクトリックも良いですが、やはり パコ・デルシア、ジョン・マクラフリンとのサンフランシスコで録音されたあの名音源。このステージは
youtube でどなただか上げてくれていますから観ることができます。
このサイトにはMTVなどプロモ映像が盛んになる前のブートレグ映像が結構出ており、おかげで休日は 下宿で聞いていたアーチストの当時の映像を観ることで終わっていきます。