始めてシリーズ(音楽編)  その3

始めてのサントラ盤

子供の頃 よく観に行った映画といえば、東宝の特撮シリーズと若大将シリーズの二本立てを思い浮かべます。
封切と同時に近所の映画館に 友達とつるんでよく観に行ったものです。

(封切という言葉は最近聞きませんが、配給会社から缶に入ったFilmが映画館に運ばれてきて その封を切ることから言われたんでしたっけ?)

怖いシーンのある映画もありました。
東宝では マタンゴとか サンダ対ガイラ、フランケンシュタイン 対 地底怪獣、大映の大魔神、
あと映画館では観ませんでしたが、TVでよく放映していた イギリスのハマー・フィルム・プロダクションのドラキュラやフランケンシュタイン シリーズ。
(クリストファー・リー や ピーター・カッシングがスターウォーズシリーズに出てきた時は大感激!!)
その他 日本古来の四谷怪談とか 番長皿屋敷とか 耳なし芳一とか・・・ ウルトラQにも怖いのありました。

で、中学生になって そんなレベルのものじゃない とんでもない映画がアメリカからやってきました。
「エクソシスト」
所謂オカルト映画ブームの始まりですが、この映画 ただ怖いだけでは無くて、登場人物のキャラ設定もちゃんとしていて ストーリーに見事に絡ませています。この手の映画の中でも特に名作と言われてます。
ましてや 演出されているとはいえ、実話モデルがあったらしい ときたもんだ!!
それに、怖い話は おおよそ「悪いことしたらこんなことになるからダメですよ。」という戒め的なことも含んでいますが、悪いことなんか一切してないのに・・・
映画前半部分で、屋根裏部屋でガタガタ音がするので 確かお母さんが上がって確かめに行くと、ロウソクの炎が突然大きく燃え上がるのに合わせ、後方のスピーカーから大きな音を出すというビックリ演出もありました。ご法度のサブリミナル映像も使っているようです。
また、観終わって会場を出た所には、確かリーガンが居た部屋の窓(カラス神父が落ちた窓)のオブジェが目に入ってくる という小粋なことも・・・・(窓じゃなくて 部屋の扉だったかも)

で、この映画に使われた音楽がチューブラー・ベルズ。ものすごく印象的な曲です。
観に行った翌日だったか このサントラEP盤を買うべくレコード屋さんに走りました。

院長写真

 

曲を聴けばあの映画 と連想するものは洋の東西を問わず、そして枚挙に暇がない程ありますが、怖いもののBGM イコール この曲 として完全に脳内に組み込まれてしまったと言うか・・・ 恐らくこの現象は私だけではないでしょう。

後に マイク・オールドフィールドのオリジナルを全編聞くことになりますが、オカルトを想像するのは最初の章だけで 、一人でとんでもない数のオーバーダビングし録音作成されたこの壮大な組曲 大好きです。

当時購入したEP盤がまだありましたので 、聞いてみました。本人が録音したものではなくてとても綺麗に演奏、録音されています。

これは本人の承諾なしに使ってしまったという話もありますが、オリジナルはヴァージン・レコードの記念すべきファースト・プロデュースだったようで、この映画のおかげで大当たり。
オールドフィールド本人も勝手に使ったことに対しては怒っているとのことですが、
単なる噂話でしょうが、これが事実なら一躍有名になったので、あまり文句も言えないでしょうね。


最近、アメリカのTVドラマで「エクソシスト」のリメイク物が制作放映されたらしく、
これがまた評判が凄く良いとのことですが、
「評判が良いって どういうことよ。オリジナルは首が回るのはいかにも人形でしたが、今はCGだろうから、また、ディレクターズカットのスパイダーウォークも含め その怖さが増しているのか??」
と色々考え 観るかどうか大変躊躇してます。(そうです、今も昔も大変に怖がりです。)

好きな映画は何度でも見る性格なのですが、この「エクソシスト」はDVD持ってますが繰り返し観てません というか 観れない・・・

そんなに近年でもありませんが、映画とマッチ(?)した音楽で「きっとくる!! きっとくる!!」・・・
絶対来ないで欲しいです。
DVD、いやビデオテープ絶対に持ちたくないです。

2018年06月09日